堤根神社-つつみねじんじゃ-
堤根神社
鎮座地

大阪府門真市薭島422

御祭神

天照大神

祭日

10月22日

由緒

 当、堤根神社の創立の年代を明らかにしないが、文禄三年(一五九四年)の検地帳に薭島、桑才二村の氏神として山王宮と呼ばれていたことが記されている。
 祭神は素盞鳴神、大己貴神の二座である。「山王」と呼ばれる例に従ったものであろう。その後、年月を経て享保十年(一七二五年)の検地帳では「八剣大明神」と記録されている。これは天叢雲剣の神格、速蛇建雄命を祭る神社が八剣神社と称しているので、天叢雲剣は素盞鳴命が八岐大蛇を退治の出現したものであるから祭神、素盞鳴神につながり素盞鳴神を重視する時代に、さきの「山王」が大己貴神を重視する時代のものであったように八剣大明神と呼ばれたものと思われる。
 元文三年(一七三八年)の古文書では、祭神に新たに天照大神が加わって三座になっている。
 それが、明治十二年の北河内郡神社財産登録では「両村神社」と呼ばれて、祭神は天照大神一座となっている。薭島、桑才二村の神社であるから、こう呼ばれたものとおもわれるが何故、祭神は天照大神一座となったかわからない。おそらく、現御祭神の天照皇大神、素盞鳴大神、大己貴大神の代表神を誇張的に書き残したのであろう。
 明治四十一年、「堤根神社」と改称し村社として指定を受けたが当時、神社の合祀が広く各地で行われていた例に従って郷社、三島神社に同年八月合祀された。
 太平洋戦争終結後、薭島、桑才の住民は氏神社の復帰を希望し、遂にその熱意は昭和二十一年十月十六日を持って成就し、ここに旧来の姿をもって堤根神社は再び鎮座せらることとなり、昭和二十八年二月十日には、宗教法人として登録を完了するに至ったのである。
 昭和六十一年十月本殿覆殿が改新築され、現在に至る。