津嶋部神社-つしまべじんじゃ-
津嶋部神社
鎮座地

大阪府守口市金田町6-15-6

御祭神

津嶋女大神(つしまめのおおかみ)、素盞鳴尊、菅原道真公

祭日

10月 第3日曜日

由緒

 神社は、今よりおよそ千二百年前もの遠い昔から当地の氏神様で、延喜式内の古社です。旧茨田郡一の宮の称あり。かの六国史のひとつである文徳実録に「嘉祥三年(八五〇年)十二月河内国津嶋女神従五位」と見ゆるは当神社のことでありまして、寛永十年(一六三三年)淀の城主永井信濃守尚政がこの地を領するに及び菅公を合祀し神領五百石(一七八五二平方米)を寄進して大宮八幡宮と称し、あつく崇敬せられました。
 氏地は現在の守口市と寝屋川市の両市に亘 り、境内地は今より拡大にして古松老楠生繁り、壮厳な鎮守の森で、絵馬殿、宝物庫、地車庫、観音堂等あり、本殿、幣殿、拝殿総桧皮葺にして壮麗を極めましたが、元和元年(一六一五年)五月、大阪夏の陣の兵火のため惜しくも炎上し、天保七年(一八三六年)壮大な規模をもって社殿を復興しました。
 現今の社殿は、明治十五年(一八八二年)に造営せられ、同年十月盛大な正遷宮がおこなわれました。その後、総瓦屋根であった社殿を、昭和五十九年十月総銅板葺に葺替え現在に至ります。
 境内に皇太神宮、白龍稲荷社、若宮天満宮、厳島神社、山王神社などを祀る。また神宮寺として金竜寺、豊蔵寺、大竜寺ありしも今は金竜寺のみ存す。
 御神徳は、御祭神津嶋女神は、古来より方除の神様として庶民の崇敬が厚く、また女性の神様であらせられ、安産、育児の守り神として、素盞鳴尊は、諸々の罪穢れを祓い清め、生々発展向上のことを守り給う神として、また菅公は、学問の神様として、何れも貴い御神徳をもって私たちに明るい希望と光を与えていただきます。