住吉神社-すみよしじんじゃ-
住吉神社
鎮座地

大阪府寝屋川市木田町6-10

御祭神

住吉大神(息長足比賣命)
春日大神(武甕槌命)
戎大神(事代主命)

祭日

元旦際  1月1日
戎大祭  1月10日
夏祭(住吉祭)  7月31日
秋祭(例大祭)  10月16日
春日祭  11月23日

由緒

 当社伝ふる所によれば 其のむかし 神功皇后様が舟に召されて当地方を御巡啓の砌、たまたま濃霧に遭はせられ 方角も判らなくなったので船の櫂を立てて占いたまひ。其の櫂の倒れた方に向かって進まれた所一つの小島があり 早速上陸して暫時の御座所とされた。(現在の木田元宮付近)その時 当地方の住民が伏兎を献上して 徒然を御慰め申したところ 皇后様はいと御満足に思し召され
 御腹帯を賜って妊産婦の悩みを救わんことを誓わされた。
 ある年 住民協力して土地開墾の事に従い新しく若干の宅地と耕地を得竣工祝賀の日一羽の白鷺 西の方より飛来し奇遇にも皇后様が御座所とされた所に 摂津住吉神社の神札を落として飛び去る 住民大いに喜び奇瑞となし住吉大神として之を其所に鎮祭し 永く産土神と仰ぎ奉った。
 しかし 此の所は低地のため 大雨には必ず浸水した。
 承応二葵巳歳(西暦一六五三年)神社移転の事あり(相殿天井裏古札による)即ち一夜神霊祠人に告げて宣く「たとえ糠団子を喫するとも高燥の地に移らんと」即ち木田村一番地(現在の境内・木田町六番十号)に社殿を造営し 別に相殿を建て もと木田村東北鬼門除の神として祀られていた 戎大神を配祀すると共に男子の武運長久を願って 春日大神を合祀した。 三大神が御鎮座されていることから 本神社は古来三社大明神と言われていた。
 神社名のとおり、住吉大神として神功皇后様(息長足比賣命)が主神として鎮座されていることから、安産祈願には特にご神徳が高いとして、戦前は広く北河内一円から安産神社と呼ばれるほど安産祈願で多くの参拝があった。戦後、昭和三十五年ころから、古くから斎行されていた戎祭は、地元氏子の奉仕により、現在のような複笹や吉兆を授与し「商売繁盛 笹もってこい ねや川の 戎っさん
 ここだっせ」と呼び声も高い『戎大祭』となり、新年の大きな祭りとして三日間で十万を超える善男善女で賑わう。