御殿山神社-ごてんやまじんじゃ-
御殿山神社
鎮座地

大阪府枚方市渚本町12-55

御祭神

応神天皇

祭日

例祭  10月19日
春祭  4月15日

由緒

 当神社は、枚方市渚本町の通称御殿山の丘上に鎮座して氏地を瞰下し、淀川を隔てて山城・摂津の翠黛に対し、風光絶佳である。
 本殿に八幡大神(品陀和気命=應神天皇)を斎き祀り、稲荷社・貴船神社の境内二末社があり、例祭は十月十九日・春祭は四月十五日に執行し、氏地は旧大字渚一円である。御殿山の名称は、永井伊賀守がこの山に治所(屋形)を設けてからこう呼ばれたと言われ、また、惟喬親王が渚院を別荘とされた時に、この山上に享榭(あずまや)を設けられたのでこう名づけられたとも言われている。
 惟喬親王が小野の里に幽棲後、渚村にあった渚院の邸を精舎に造り改めてこれを後世に観音寺と称したが、現在は鐘楼と寛永元年永井伊賀守の家隷杉井吉通の建設した「河州交野渚院碑」だけが残っている。
 その昔、渚院の邸内址に、観音寺と隣り合わせの北側に粟倉神社の御旅所があった。粟倉神社は、元和二年に小倉村に社殿を造営して八幡大神を勧請し、八幡宮と呼称して小倉村・渚村二村の産土神を仰ぎ、文政年間更に拡張改築されたが、その頃渚村独立の産土神勧請の議が起り、前記の渚村にあった粟倉神社の御旅所に八幡大神を勧請し、渚村の産土神と斎き祀って西粟倉神社と称した。
 明治二年に御殿山に新社殿を造営し、明治三年九月十九日に西粟倉神社より御遷宮されて御殿山神社と改称し、現在に至っている。