- 鎮座地
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大阪府枚方市船橋本町1-707
- 御祭神
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建速須佐之男命、稲田姫命、大巳貴命
- 祭日
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10月15日
- 由緒
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當社は枚方市の北部、船橋本町(旧大字船橋)北方村里に接し、杉、桧、楠、榊、等の樹林の中の社域に鎮座す。
御祭神は建速須佐之男命、稲田姫命、大巳貴命の三柱の神にして、社記伝える所に依れば、仁徳天皇に十九年春の勧請にして、用明天皇は當国を堅め給ひし矛を納めて郷の巨鎮と為し桓武天皇は延暦十六年十一月大納言藤原継縄を遣わして奉幣祭祀せしめ、文徳天皇斎衡三年十一月復た大納言藤原良相を遣わして奉幣祭祀せしめ給ひしという。
二宮牛頭天皇と號し、天正年中織田信長は深く當社を尊崇し社殿に修繕を加え、采地を寄せたりしも、豊臣秀吉に至りて没収せられたるを、慶長八年豊臣秀頼は片桐東市正且元に命じて本殿及び摂社、御旅所、別堂を造営せしめ、且神苑を附し大阪城鬼門除の社と為して崇敬せり。同時に従来牛頭天王と称したりしを改めて二宮神社と称するに至れり。當時の棟札今も尚存ず。
明治維新後、境内にありし別堂即ち地蔵堂をば浄土寺に移し、明治五年村社に列せられたる後、同四十一年神饌幣帛料供進社に指定せられたり。
例祭は往時より菊月九日なりしも、今は改められて十月十五日に行はれる。