菅原神社-すがはらじんじゃ-
菅原神社
鎮座地

大阪府枚方市藤阪天神町1-1

御祭神

菅原道真公

祭日

10月19日

由緒

 創祀年代は不詳であるが、藤阪村の始めは津田村から分かれたもので、古くはその名が永仁六(一二九八)年三ノ宮造営奉加の村々中に記されている。
 その頃当社は津田郷の脇宮として三ノ宮座衆で祀られていたと伝えられている。後土御門天皇の頃(一四六四~一五〇〇)津田城主備後守正忠は、この地を開き津田郷の一座を移植したので当時氏子は十二軒であったが、天文元(一五三二)年明尾寺の辺りに存った津熊郷五軒が戦に焼けて当郷に加わったので十七軒となった。その姓名は、永禄二(一五五九)年河州交野郷五ヶ郷(津田、藤阪、杉、尊延寺、穂谷)侍連名帳に記して三ノ宮神社に奉納したが、それは今も同神社に残っている。
 天正年中(一五七三~一五九二)津田城主水主頭正時は当社の造営をなし、村人は天満山を伐り開いて畑地や屋敷を拡げた。天満のお茶屋はこの宮の前に在って坂道の傍らの藤の古木と共に交野近在にその名を知られた。当社の造営修復はその後寛永六(一六二九)年及び寛文十一(一六七一)年に行なわれたことが記録に伝えられている。
 文久三(一八六三)年当社の本殿として奈良春日大社の一殿を寄附せられたので一同氏子はその木材を当村に運んで組み立てたものが今日の春日造りの社殿である。
 明治三十一(一八九八)年旧拝殿を改築して現在のものとした。これと時を同じくして関西鉄道(片町線)が開通し当社の境内を通過することとなった。