日置天神社-ひおきてんじんじゃ-
日置天神社
鎮座地

大阪府枚方市招堤南町2-28-1

御祭神

天御中主大神、菅原道真公
ほか四柱

祭日

秋季例祭  10月10日

由緒

日置天神社境内とその周辺は「日置山遺跡」と呼ばれる古墳時代から中世までの複合遺跡で、昭和五十七年の発掘調査では、中世の貝層(貝塚)をはじめ、溝、土抗などが、また、日置郷の開発の為に破壊された古墳(方形墳)と考えられる遺構が確認された。周辺には「日置千軒」と伝えられる繁栄の跡が未だ眠っていると思われる。日置天神社には、惟喬親王(八四四~八九七)が交野ヶ原で狩猟された時、愛鷹の姿が見えなくなり、日没を惜しんで「日を止め置かせ給え」と天神様に祈願されたという伝承がある。
 中世におけるこの付近は、東高野街道道筋に発達した集落(日置郷)として賑わい、社寺が甍を競っていたという。しかし、南北朝期の動乱に際してたびたび戦禍に見舞われ、十四世紀中頃には民家・堂塔とも廃燼に帰したと伝えられる。
 その後、十六世紀中頃、真宗八世蓮如の六男蓮淳を招いて当地を寺内村(招堤寺内村)として再開発した折、当社を寺内鎮守として再建したと伝える。